こんにちは!
磯瑞ひよりです。
「退職をしようか考えているけど、辞めた後のことをうまく想像できなくて現状を耐えるだけ…」
「もう退職することは決めているけど、結局何をどうしたら良いかわからない」
ということがあるのではないでしょうか。
実際に筆者自身も
「辞めたいけど生活が…次の仕事探すのが…」
と悩むことが多かったです。
5回以上退職の経験があり、様々な雇用形態で働いたことのある筆者が考える、
「このタイミングでこうしておくと良かった」
をギュッと凝縮して、ロードマップとしてお届けいたします。
悩み始めたらキャリアコーチング
キャリアコーチングという言葉を聞いたことはありますか?
誰かに自分のキャリアについての悩みを相談しながら、自分にとってのベストな選択肢を探していく方法です。
身近な人に相談しても良いですが、思い切ってプロにお願いすると違った視点でアドバイスをもらえるのでおすすめです。
キャリアコーチングとは
キャリアコーチングとは、自分なりのベストなキャリアプランを見つけるためにするキャリア相談のことです。
一言でキャリアプランと言っても、今の職場内でのキャリアアップについてや転職、資格取得などのスキルアップの検討なども含まれます。
悩んだらまず初めに相談して、
今後の自分のキャリアプランを立てましょう!
将来的にどうなりたいかじっくり考えてみてください。
キャリアコーチが存在していることでの大きなメリットが、孤独を免れることができる点です。
仕事やキャリアについての悩みは良い相談相手が見つからないことが多いですが、キャリアコーチがいれば頼れますよね。
そして最も大切なのが、
キャリアコーチングによって自分の中の指針を一つ持てるということ。
余計な迷いや不安は、行動が後手に回りがちで後悔してしまう可能性が高くなり、良いことはほとんどありません。
退職を検討しているなら、ぜひキャリアコーチングを実施していきましょう!
おすすめのキャリアコーチングサービス
家族や友人などにキャリアコーチングしてもらうことも可能ですが、できればプロに依頼して相談することをおすすめいたします。
普段知り合うことがない人や、相談経験の豊富な人に相談することで、
異なる視点や切り口でアドバイスをもらうことができるからです。
中長期的に腰を据えて、転職した後までフォローしてくれるコーチングサービスのタイプなら
- キャリアアップコーチング
- キャリアに特化したコーチング・サービス【POSIWILL CAREER(ポジウィルキャリア)】
- マジキャリ
などがあります。
逆に「もう少し気軽に相談したい」という場合は、スキルシェアサービスを利用するのも良いでしょう。
スキルシェアサービスのキャリアコーチングについての詳細はこちら↓
休職してから退職or休職せずに退職
状況的に切羽詰まっていて、
「誰かに相談している余裕が全くない!」
という場合に最低限知っておきたいこととして、いきなり退職してしまうのではなく「休職」という選択肢があるという点です。
しかし事情により休職は難しい、ということもあると思いますので、
休職せずに退職する場合には何を気をつければよいかも解説いたします。
また、退職後すぐに別のところへ就職することは考えていないというケースなら、失業手当をもらうときの流れについても知っておきたいですね。
「休職」という選択肢
すぐに退職してしまうよりも、いったん休職をすることで得られるメリットは多いです。
- 状況次第では傷病手当金を受給できるかもしれない
- 履歴書に休職期間を記入することはない
- 休職中に回復して現職場に復職できるかもしれない
など、様々な可能性を広げることができます。
もちろんお勤めの企業によっては休職するための条件も異なりますし、必ずしも休職できるとは限らないのですが、
選択肢の一つとして頭の片隅に入れておいて損はないはずです。
休職せずに退職するのはあり?
事情により休職ができないということもあるでしょう。
「休むより辞めてしまったほうが楽」
「社内規定で休職できる条件を満たせなかった」
などが考えられます。
条件次第ではありますが休職せずに退職することになったとしても、
退職後まで傷病手当金をもらい続けることができます。
「条件次第」という前置きをした通り、退職前にやっておくことがいくつかあるので、以下の詳細記事を参考にしてください。
退職したら失業手当を受給しよう
退職したら最終的には失業手当をもらうことになりますが、失業手当をもらうには受給要件を満たしている必要があります。
自分には受給資格があるのか、
実際どうやって手続きするのか、
振り込まれるまでの流れはどうなのか、
色々わからないことが多いかもしれません。
筆者が実際に数ヶ月間ハローワークへ通って、失業手当を受給した経験を元に詳細をまとめた記事がありますので、そちらを参考にしてください。
また、失業手当をもらえるからといって、以前より収入が下がってしまう上にもらえる期間が決まっているので、可能な限り支出を抑えたほうが安心ですね。
もし奨学金を返しているのであれば「返還猶予」の申請をしておくと安心です。
資格の取得や講習の受講でスキルアップ
退職してハローワークに行くところまでは済んだけど、その後に何をしたら良いのか思いつきますか?
もちろん求職活動実績を作ることは必要ですが、認定日と認定日の合間の期間に1回以上実績があれば失業を認めてもらえますので、自由な時間は意外と多いです。
おすすめの過ごし方は
- 資格取得を目指して勉強する
- ハローワークの職業訓練を受ける
- 本を読む
など、将来の自分のための自己投資です。
特に資格の取得は、就職がしやすくなるというだけでなく
「取得のために頑張った事実」
「資格を保有しているという事実」
が、自分で自分を認める(=自己肯定感を高める)材料にもなり得ますので、興味のある資格があればこれを機にチャレンジしてみませんか?
今とは違う道を歩みたいなら資格取得・スキルアップ
働くことに疲れているということもあるかもしれませんので、自分のペースで過ごすのも良いですが、
全く何もしないとなると、今より良い条件の働き方を見つけることは難しいです。
「今より良い条件」というのは冒頭のキャリアコーチングで見つけているはずですので、そこに軸足を置きつつ
「そのために自分は今何をするべきなのか」を検討していきましょう。
最もわかりやすいのが、進みたい業界や職種に応じた資格を取得するという方法です。
キャリアアップ・キャリアチェンジを検討しているなら、一番の近道なのではないでしょうか。
資格だけに意味があるわけではないですが、一つ資格を持っているだけで
- 資格取得をしようという向上心
- 実際に取得できた実績
- 資格取得のために勉強することができる人柄
などの自己PRにつながりますので、資格を保有しているのは非常に大きなメリットですね。
退職した人におすすめの資格
世の中にはたくさんの資格が存在しているので、どの資格を取るのが自分にとって良い選択であるかわからなくなってしまうかもしれません。
そんな時にもキャリアコーチに相談するのがおすすめですが、比較的どんな人にもメリットがある資格は
- ファイナンシャルプランニング技能士(通称「FP」/国家資格)
- 衛生管理者(国家資格)
- 日商簿記検定
などです。
特に衛生管理者はFPなどに比べるとややマイナーな資格に見えるかもしれませんが、
50人以上の労働者のいる事業所には、必ず1人以上の衛生管理者を選任しなければならないと法律で定められています。
つまり「衛生管理者の資格を持っているだけで、業界を問わず50人以上の規模の会社に入社できる確率が上がる」ということなので、かなり狙い目の資格です。
独学でも合格は不可能ではありませんが、一発合格を目指すなら通信講座が効率よく学習を進められます。
資格についての詳細記事(投稿後にリンクします)
進みたい業界や職種に強い転職エージェントへ登録
キャリアコーチングの上で「就職・転職する」という結論に至ったのであれば、転職エージェントを活用しましょう。
エージェントの紹介限定の非公開求人も少なくありませんし、転職を成功させるために様々なサポートをしてくれるので、ぜひ登録して就職活動を始めましょう。
近年では業界や職種に特化した転職エージェントが増えていて、自分とのマッチ度の高い求人を見つけやすくなっています。
業界や職種、応募者の特性に合わせて特化したエージェント
看護師や保育士、エンジニア、外資系など、業界や職種に特化したエージェントが数多く存在しています。
もちろん「業界や職種を問わずに転職活動をしたい」という場合には、特化していない大手転職エージェントが最適ですので、自分がエージェントに何を求めているのかで選びましょう。
また、応募者の属性に特化した転職エージェントも存在しています。
若手向けや未経験からの正社員転職向け、入社後に資格取得を目指せる求人に特化したものまで様々です。
転職エージェントを選ぶときは、担当者との相性も非常に重要ですので、何社か登録して一番自分に合っていそうなエージェントに絞る方法がおすすめです。
どのエージェントも登録は無料ですので、気軽に登録してみましょう。
おすすめの転職エージェントについての詳細記事(投稿したらリンクします)
エージェントとキャリアコーチに就職・転職のサポートをしてもらう
就職・転職活動で面倒な作業TOP3に入るのが、履歴書と職務経歴書の作成ですね(個人の感想です)。
「そんな軽いノリで履歴書と職務経歴書を求めるな!!」
と何回憤慨したことか…
そんな時にぜひ頼ってほしいのがキャリアコーチです。
「転職エージェントだけに見てもらっておけばいいんじゃないの?」
と思われるかもしれませんが、文章はなるべく複数の人に添削してもらうほうが良いとされています。
同じ文章や書類でも人それぞれ気になる部分が異なりますので、
エージェントが気にならなくても採用担当やキャリアコーチには違和感のある内容だった
…という可能性もあります。
もちろんハローワークへ通っているなら、ハローワークの職員に添削をお願いしても良いと思いますが、体感としてあまり厳しくない印象なのでキャリアコーチにお願いするほうがベターでしょう。
雇われたくない人向け:副業を専業にする
転職より道のりは長くなる可能性が高いですが、雇われるのはもう嫌だという人は副業とされている領域で独立するというのも選択肢の一つではないでしょうか。
まずは副業として実績を積み上げ、
単価を上げて請ける仕事を選んでいくようになり、
最終的にそれだけで生活できるように持っていくという流れです。
転職してしまうより地道な作業が多くなりがちではありますが、自分の趣味や特技を活かして雇われずに生計を立てられるので、ある意味で人生を変えられるチャンスかもしれません。
退職前に副業としてスキルシェアサービスやクラウドソーシングサイトへ登録する
独立を考えているなら、なるべく早くスキルシェアサービスやクラウドソーシングサイトへ登録しましょう。
そして登録後にまずやることは「プロフィールを可能な限り充実させる」です。
仕事を依頼する立場になってみるとわかりますが、素性も経歴も知らない人より、よく知っている人や経歴がわかる人のほうが依頼しようという気持ちになると思いませんか?
しかもプロフィールが充実していれば、発注者から直接仕事のオファーが来ることもあります。
筆者も頑張ってプロフィールを充実させたら、
実績が多くなくてもオファーが来ました!
プロフィールが充実していて実績が積み上がったら、かけ算のように仕事を請けやすくなっていくのではないでしょうか。
登録したらプロフィールの作り込みは必ず実践しましょう!
スキルシェアサービス・クラウドソーシングサイトについての詳細記事(投稿後にリンクします)
実績が作れたら単価を上げる
登録してプロフィールの作り込みをしたら、次は請ける案件を探すことになります。
いざ案件を探しても、そこで実績がないとそもそも仕事を請けられないという壁に当たってしまい、心が折れそうになる方も多いかもしれませんね。
基本的に実績のない方は単価の低い案件しか請けられないことが多いです。
そこは勉強代だと割り切って、単価の低い案件を地道に請けて実績を積んでいけば、
条件の良いオファーが来るかもしれませんし、自分から発注者に単価の交渉もできるかもしれません。
続けていれば請ける案件を選べる立場になっていきますので、単価の高い案件で稼げるようになっていくことでしょう。
案件を請ける→誠実に遂行して実績になりスキルも上がる→より高い単価の案件を請ける
というサイクルを回していけば、いずれ独立できるほどの収入を得られるようになりますね。
これはクラウドソーシングサイトなどに限らず、独立する方には共通する考え方です。
転職・独立後もキャリアコーチと相談しながら働く
さあ次のキャリアのスタートだ!
と意気込んで新しい職場で働き始めても、以前とは異なることで仕事について悩むことがあるはずです。
そうなった時に相談できる相手が、退職前より少なくなっていて急に孤独を感じることもあるでしょう。
抱え込んで堂々巡りになってしまう前に、誰かに相談できるようにしておくほうが安心ですね。
就職・転職は入社がゴールではない
就職・転職活動で内定が出ても、本当のスタートは入社してからです。
「思ってたのと違う…」
と感じることはよくありますし、じゃあそこでどうするかという問題に直面します。
奇跡的にミスマッチが無い場合もありますが、入社後のキャリアをどう歩むかというのも考えていかなければなりません。
そして入社したばかりでは、職場にキャリア相談しやすい関係を築けている人はまだ居ないですよね。
転職先で軌道に乗るまでは、キャリアコーチに相談することをおすすめいたします。
業界経験者のコーチなら「○○な雰囲気の職場は良い/悪い」などの判断もできるでしょうし、
相談経験が豊富なコーチなら「周囲の人はそこまで気にしないから大丈夫」と安心させてくれることもあるでしょう。
入社してからが本番ということを、転職活動中も覚えておいてほしいです。
独立したとしてもキャリアコーチングはやった方がいい
雇われるより独立することを選んだ人も、軌道に乗るまでキャリア相談をする方が良いです。
独立したとしても、いきなり経営やインカムが安定することも難しいので、会社員とはまた違った悩みが生まれてくるでしょう。
個人で独立したのであれば職場には自分しか居ないわけですし、独立を経験している人が周囲に居ない可能性のほうが高いですよね。
独立した人にこそ、キャリアコーチに相談できる環境を整えてもらいたいです。
雇用保険の活用
「雇用保険は失業した時に生活費をもらうためのもの」
と考えている人は少なくありません。
ですが実際には様々なタイプの給付があり、中には認知度が低く活用されないままのものもあります。
適用の条件が厳しい給付もありますが、自分が利用できる制度はないか確認しておいて損はないでしょう。
雇用保険の給付について
会社員など雇われて働いている場合、毎月給料から天引きされている雇用保険料ですが、雇用保険が一体何なのかよくわからないという方も多くいらっしゃいます。
一言でいうと、雇用保険とは「働く人が働き続けるための保険」です。
働き続けるというのは、同じ企業でも違う企業になったとしても問わなくて、
とにかく何らかの形で働き続けられるように、給付の種類を整えて支援できるようにしています。
ちなみに給付する機会の多いものとして「育児休業給付金」などがありますが、こちらも財源は雇用保険となっています。
雇用保険についての詳細記事(投稿後にリンクします)
失業手当は給付の中の一つ
失業手当は数ある雇用保険の給付の中の一つであり、正確には求職者給付のうちの基本手当という名称です。
※当ブログでは統一して失業手当と表記しております。
失業手当の受給については前述の通りですが、他にも
- 60歳で定年退職してから65歳で年金をもらえるようになるまでの間の支援
(高年齢雇用継続給付) - 育児休業給付
- 新たに職を得るためor社内でキャリアアップするための資格取得支援
(教育訓練給付)
など、様々な給付制度が存在しています。
教育訓練給付金を活用しよう
中でも教育訓練給付は、比較的どなたでも利用しやすい制度です。
これまでに教育訓練給付をもらったことがなければ、1年雇用保険料を支払っていたら利用できます。
※上記の条件を満たせていなくてももらえる可能性はあります。
内容としては、資格取得のための講座の料金の何割かを雇用保険が出してくれる、というものです。
資格だけではなくスキルアップのための講習なども含まれており、在職中でも求職中でも利用できます。
もちろん世の中のすべての講座が対象ではありませんが、検索サイトで見てみると大手予備校の講座も数多く対象となっているので一度見てみてください。
教育訓練給付制度 検索システム(ハローワークインターネットサービスからのリンク)
まとめ
退職・キャリアチェンジを検討しているのであれば、まずはキャリアコーチに相談してみましょう。
状況次第では休職も選択肢の一つになってきます。
収入を増やしたい、働き方を変えたいと考えているなら、資格取得やスキルアップをすると近道です。
近年では業界や職種、応募者の属性などに特化した転職エージェントも増えているので、複数登録して相性の良いエージェントを見つけて転職活動をすることをおすすめいたします。
独立を考えているなら、まずは副業として案件を請けて実績を積んでから、副業だけで生活できそうなら退職するという流れが良いでしょう。
転職しても独立しても、軌道に乗るまではキャリアコーチに相談できる環境を整えておくと安心です。
また、雇用保険で利用できる制度はないか確認しておくのも良いでしょう。
当ブログでも、雇用保険について解説する記事を今後アップしていく予定です。
この記事を読んでくださった方が、幸せな働き方で生活できるようになることを心より願っております。
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