こんにちは!磯瑞ひよりです。
「FP3級は合格したものの、2級も受験するか迷う…」
「2級は3級と同じような対策で大丈夫なの?」
というように、FP2級は3級に比べてハードルを高く感じてしまいがちですし、実際に合格率が下がることからもその難易度が窺えます。
何百時間もの勉強時間が必要という説もよく見かけますが、正直勉強時間はその人の事前知識や実務経験次第であまり当てにならないので
「自分が合格するためには何をどのように進めるか」について検討するほうが重要です。
FP2級は3級より難しくなる分取得した価値が高くなるので、取得するか迷うくらいなら取得を目指すことをおすすめします。
この記事では、2021年5月試験でFP3級に合格した筆者が、直後の試験である2021年9月試験に備えて実際にどのような対策をしていくつもりなのか、テキストはどのように何を選定したのかをご紹介します。
前提条件として、筆者はどの資格試験もほぼ独学なので、可能な限り独学で進めたいという方向けの記事となっています。
FP2級受験時期の検討
実際にFP3級→FP2級の受験でどのくらい勉強期間を設けるのか、悩む人は少なくないと思います。
「思い立ったときに受験する」が極論ですが、FP2級を初めて受験する方は9月試験が良いのではないでしょうか。
FP2級受験のハードルの高さ
筆者の場合はFP2級まで受験することを3級受験時点で決めていましたが、そうではない方も大勢いると思います。
- 職場でFP3級取得が必須だった
- FP3級ならハードルが低くて挑戦しやすい
- 受かってからその後のことを考える etc…
したがって、ネット上に出回っている情報もFP3級受験対策は間口が広く、
FP1級まで目指す人向けに基礎を固める方針のもの、
最低限の出るところだけ押さえる効率重視タイプなど、自分に合ったものを探しやすいです。
しかし2級になると合格率がグッと下がることからも、難易度が高くなりますし、取得を目指す人には相応の志がある層が多くなります。
FP3級合格がわかった時点で次の2級の受験について考えましたが、受験は決めていたはずなのに次の試験で受けるか迷いが生まれてしまいました。
合格した勢いで2級の過去問を見たら、
「なんかめっちゃ難しいんですけど…」
と、すごい不安になりました。
実際に落ち着いて考えて解いてみればわからなくもないという感じでしたが、問題文の雰囲気が3級とは打って変わって難しそうなものになっているのが、
「うっ…」
とさせてくる大きな要因になっていました。
FP3級からFP2級まで間を開けるかどうか問題
FP2級を受験することは決めていたものの、試験問題の難しさから「いつ受験するのか」というのを改めて検討し始めました。
- 5月試験合格から間を開けず、記憶が新しいうちに9月試験合格を目指す
- 勉強時間を確保するために1月試験合格を目指す
- 長期記憶定着を狙って来年の5月試験合格を目指す
この3つの選択肢で考え始めました。
それぞれメリットもデメリットもありますが、もっともデメリットが少ない9月試験合格を目指す方針で突き進むことを決断いたしました。
決心するきっかけになったのが、もし不合格でも、9月試験で学科のみor実技のみ合格だったとしても、同じ試験範囲であと2回チャンスが残っているということに気づいたことです。
まずは挑戦してみる、完全合格するつもりで短期集中で頑張ってみる。
やってみてダメだったら、同じ試験範囲であと2回チャンスがある。
そう強く自分に言い聞かせて、FP協会から申し込みをして約8900円の代金を決済しました。
「落ちたら8900円が水の泡になるぞ、気合いいれろ自分」と念じて日々の勉強を進めています。
実際に、いつ受験するかというのは迷いどころだと思います。
仕事をしながら勉強ということであれば、
繁忙期と重なっていると勉強時間を確保できなかったり
育児をしながら勉強ということであれば、
子どもが長期休みに入ると自分の勉強どころではなかったり
両方という人は、本当に…すごいですよね…尊敬します!!!!!
幸いにも今の筆者は専業主婦であり子どももいない状況でしたので、これは今のうちに取ってしまうべきだろうと判断いたしました。
こればかりはケースバイケースなので、ご自身にとって最適な選択肢を取るのが良いでしょう。
それでも迷うなら、同じ試験範囲で2回チャンスが残されているという点で9月試験の受験がおすすめです。
FP2級の対策について
FP2級は対策無しで挑むのは、よほど実務経験が豊富でない限り無謀とも言えるでしょう。
筆者がどのような対策をしていこうと考えているのか、実務経験とFP3級合格の状況も併せてお伝えしていきます。
FP2級は独学で合格可能なのか
そもそも独学で合格を目指すことは可能なのか、という問題はどんな資格にもつきまといます。
講習を受けないと資格を認められないという場合などを除くと、基本はすべて独学でも可能、と筆者は考えています。
しかしこれは2020年代という時代だから言えることです。
これが20年や30年も前だと、同じことは言えなかったと思います。
というのも、現代ではデジタルコンテンツが非常に豊富であり、有料無料問わず様々なものが存在しているからです。
何かに合格するためには、その道の専門家に教えてもらわないと絶対に不可能、という時代は終わりを迎え始めています。
もちろん、人に教えてもらうほうが学習効果は圧倒的に高いですし、マンツーマンであればもっと高い効果が期待できます。
期待できる効果が高い分、その保証料として安くはない授業料を支払う必要があります。
経済的にそこまで投資できる余裕がないというケースも少なくないので、一昔前であれば諦めざるを得ないことも珍しくなかったでしょう。
ですが2021年の今なら、様々な種類のテキストから自分に合うものを選ぶことができるし、合うかどうかの判断も、本屋で手に取る以外にインターネットにはレビューや口コミという材料が揃っています。
さらにはスマホで動画の講義を見るタイプの安価なコースを設けた予備校もあれば、Youtubeなどでの講義動画の配信は通信料以外は無料でいくらでも視聴ができます。
素晴らしすぎる時代になりました。
筆者もYoutubeで講義動画にお世話になっています!
注意点として無料で視聴できるものは玉石混交ですので、ある程度のクオリティを保証してもらいたいという場合は有料の通信講座などを受講するほうが良いでしょう。
FP2級の筆者の対策プラン
自分の学習計画となると自分を甘やかしそうになるので、無理なく進めつつも確実に合格するために必要なことを積み上げていく方針で行きます。
- 7月…テキストを読みつつ、Youtubeの講義動画を視聴(インプット中心)
- 8月…テキスト1冊読み終わったら、過去問に挑戦する
→間違えたところはテキストや動画に戻る - 9月…9/12の試験日までひたすら過去問(アウトプット中心)
かなりざっくりしていますが、こんな感じで進めていきます。
進捗状況によっては時期が前後すると思いますが、ある程度柔軟に対応できるようにプランニングしたほうが崩れた時に立て直しやすいです。
テキストや動画でのインプットのスピードとしては、3~5日で6分野中1分野進めます。
いくら専業主婦でも1日で一つの分野マスターは無理!と感じたので、このような設定にしています。
できれば8月から過去問メインに進めたいところですが、筆者は問題を解くのが嫌いなのでどれだけ早く始められるか…見どころですね(?)
FP2級の対策テキスト
FP2級のテキストは種類が豊富で、Amazonで「FP2級」と検索すると570件も出てきます。
その数の多さから、人気資格であることが窺えますね。
そこで、頭を抱えがちなテキストの選び方について考えていきます。
結論:どのテキストを使ってもいい
色んなサイトで色んなおすすめテキストが出てきますが、正直どれでも良いと思います。
ただし、問題集ではなくテキスト(教科書)を買うということに気をつければ、という前提です。
同じシリーズでテキストと問題集を出していたりするので、表紙とかすごい似てます。
筆者も間違えて問題集の方を買おうとして、直前で気付いて焦りました。
人によってはテキストは不要という考え方もありますが、最新で正確な知識を身につけるには一冊はテキストを購入するべきだと筆者は考えています。
これは独学であれば尚のこと必須です。
それから受験する年度と一致しているテキストを購入しましょう。
安いじゃん!と思って見たら去年の試験対応のもので、危なかったです。
それから実技試験でどの科目を受験するのか、というのを決めていると思いますので、受験する科目に学科も実技も含めて1冊で対応できるものがあればその方が良いですね。
☆注意点まとめ
- 問題集ではなくテキスト(教科書)を買う
- 受験する年度と一致している
- 受験予定の実技科目もカバーできていると◎
「そうは言っても種類が多すぎて迷う!こんなところで時間使いたくないのに!」
という方には、『みんなが欲しかった! FPの教科書 2級・AFP 2021-2022年』(TAC出版)が無難で良いのではないでしょうか。
ちなみにインスタではこれ以外を推してる人は見かけないレベルで人気です。
実際に本屋で手にとって見てみましたし、レビューや口コミも色々見ていると、フルカラーでわかりやすく解説されているというのが人気の要因なのでしょう。
しかし一方で「簡単すぎる」「丁寧に解説してるせいで分厚い」という見方もありましたので、とにかくとっつきやすさを重視するならこちらが良いと思います。
※2021年7月現在で上記のテキストは記載漏れがあるそうなので、よく確認してから購入してください。
今回筆者が選んだのは『うかる! FP2級・AFP 王道テキスト』
筆者は逆張りオタクなので、よほど2番手以降がひどいものでなければ一番人気のテキストは基本的に買いません(?)
人事総務関連の実務経験があることからも、上記のテキストより「多少小難しくてもコンパクトで必要なことがまとまっている」ということを重視して選んだテキストがこちら↓
『うかる! FP2級・AFP 王道テキスト 2021-2022年版』
筆者は実技試験をFP協会の「資産設計業務」で受験する予定でしたので、それ以外を含めている故に分厚くなっているものは避けたかった、というのが選定理由です。
実際読んでると「もう嫌だ~~」となりにくく、サクサクと読み進められる割にちゃんと必要事項が網羅されているのでありがたいです。
もし実技は資産設計業務or個人資産相談業務で受験予定ということであれば、個人的にすごくおすすめです。
問題集買うべきかどうか問題
問題集、FP3級のときは購入せずに乗り切りました。
過去問道場というサイトでひたすら過去問を殴っていたので、
「ここにある過去問全部解き切って物足りなくなってから買おう」
と思って解き切らないまま本番を迎えました。
FP2級がその戦法で乗り切れるかどうか、若干不安はあるのでもしかしたら問題集を買うかもしれません。
というのも、FP3級の合格通知に自分の苦手な分野がはっきりと点数に出てしまっていたからです。
苦手な部分を克服するためには、得意分野より多くの問題を解く必要がありますので、限界を感じたら問題集を買おうと思っています。
まとめ
- FP2級は3級に比べると難しい
- 2級受験の時期は、自分の状況に応じて検討する
(おすすめは9月) - FP2級は独学でも合格可能(だと思う)
- 学習計画はある程度柔軟に対応できるようにしておく
- テキストはどれを選んでもOK
- 筆者おすすめは『うかる! FP2級・AFP 王道テキスト 2021-2022年版』
- 問題集は苦手分野がはっきりしてるなら「買い」です
これからFP2級を受験する方は、お互い合格できるように頑張りましょう!
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